PrusaSlicer プルーサスライサー

PrusaSlicer2.2.0が、今日正式にリリースされました。

3Dプリンターには、欠かせない、スライサーソフトの一つ、 プルーサスライサーが、ようやくRC版(release candidate) を経て、今日2020年3月22日、公開されました。

PrusaSlicerはSlic3rのフォークなのですが、特にPrusa製 のFDMプリンター、SLAプリンターに、最適化されています。Ver2.1で、実現した、redo/undo機能や、perspectiveカメラビュー、造形物の高さに応じて、infillパターン(積層パターン)やinfill密度(積層密度)を、任意のレイアーで変えていける機能など、2.1で実現した機能が、より安定して使えるようになったようです。

Prusa Slicerの特徴

  • Linax,Mac,Win32,win64に対応していること
  • GUIで、設定できることは、すべてコマンドラインででも設定可能
  • 多様なフィラメントへの対応(マルチプル・エクストルーダー)を使った、造形への対応
  • 多様なGコードに対応 (RepRap, Makerbot, Mach3, Machinekit etc.)
  • 一回のプリントアウトで複数の造形物を出力する際に、それぞれのプリント設定が可能
  • マルチスレッド処理
  • STLファイルの自動修復機能
  • 任意の階層でのinfillパターンや密度が変更でき、造形スピードのアップができる
  • マルチマテリアルプリントでのperspectiveカメラビュー
  • 凹凸のない壺型造形に対する螺旋積層
  • 積層ピッチ、スピード、素材送り出しスピードの精密コントロール
  • ハニカム、スパイラル、ハイバートカーブなどの積層パターン
  • マテリアルに応じた、ラフト、ブリム、スカートの設定
  • マルチマテリアルエクストルーダー使用時の加温スタンバイ、自動素材ふき取りに対応
  • Gコードマクロのカスタマイズと、多様な形式での保存機能
  • ポストプロセッシングスクリプトのサポート
  • ファンスピードと造形スピードのコントロールによる、クーリングロジック

スライサー比較

最近、Fusion360もFDMプリンターで使えるスライサー機能が実装されました。今、多くの人が、使っている、実用的なスライサーは下記の3択になるのではないでしょうか。

Simplify3D

Prusa Slicer

Fusion360

それぞれ特徴がありますが、この中で、有償のスライサーソフトは、Simplify3Dだけですね。(Fusion360はライセンスによって無償利用可)しかし、Simplify3Dは、造形物の、機械部品としての強度を保つためのinfillパターンや、小さい造形物で極薄造形ができるなど、有償に見合う機能があるのも、事実です。

Prusa Slicerは、Prusaのプリンターに特化しているため、prusaのプリンターを使っている人には最適だと思います。

多くのGeneric Prusaにも使えるので、スライサーにお金をかけたくないという方にもお勧めできますが、少なくとも自分の3Dプリンターに合わせて、パラメーターを調節する経験値が必要です。

Fusion360は、デザインからGコードまで、ソフト一本で完結することができるのが特徴です。剛性を維持しながらフィラメントを節約するinfillパターンも魅力的です。

どれか一つを選ぶのではなく、どのような造形物をプリントするかで選ぶべきですね。

最新版Prusa Slicer

は、以下からダウンロードできます。https://github.com/prusa3d/PrusaSlicer/releases/tag/version_2.2.0

コメントを残す