ドローン規制 日本はどこへ?

最新のFPV機器

例えば、TBSのTango2

TBS Tango2

など、最近のFPVをにぎやかす機器は、急速に次の世代に移行している。

しかし、この中で、日本のホビイストが簡単に使えるものは、一つもない。最新の機器が発売されても、その性能の恩恵にあやかれることもなく、非常に硬直的且つ官僚的な法的縛りによって日本人は、日本にいる限り、見ているだけである。

Caddx Vista

ホビイストの持つ素朴な好奇心を満たすためには、国にお金を払い、無線免許を取得して、煩雑な書類作成をして、印紙を貼り、人によっては、行政書士を雇い、国の機関から、許可を得る。それでも、些細な事故を起こすだけで、たちまちに、その不祥事が拡散され、社会的な制裁を受ける。

もちろん、FPVやドローンを飛ばす人が、すべて商用ビデオフォトグラファーではない。

この様な、環境では、個人の純粋な好奇心、向学心、探求心のために、各種監督機関に対する出費や書類仕事をすることが、釣り合わなくなってきている。

オリンピック延期の問題は、大変流動的になってきているが、とにかく日本政府は、世界初の、ドローンによるテロの攻撃対象となることだけを避けたいというメンツのために、忠良な国民に対し、罰則をちらつかせて、威嚇しまくっているのだ。

都内各所に貼られた、ドローン警戒のポスターは、ドローンのような不審物を見たら、即通報しなければいけないような威嚇ぶりだ。

簡単な手続きですぐ飛ばせるような ”ご案内”

この息苦しさを克服して尚、ドローンを含む飛行模型は、楽しいホビーでいられるのか?

20年前までは、日本は世界一のラジコン模型の技術もあったし、開発力もあった。秋葉原にはラジコン専門店が5件もあり、どこも素晴らしい品ぞろえだった。ラジコンの周波数が72Mhz帯から2.4Ghz帯に代わり、Wifi などの汎用発信チップが使われるようになって、急激な価格低下とともに、秋葉の店も徐々に減り、今では2件しか残っていない。しかも、海外のドローン通販を見慣れた人にとっては、お粗末すぎる品ぞろえだ。

今後は、より多くのVTXのデジタル化、世界的な電波帯の割り当ての中、日本だけのガラパゴス電波割り当て化によって、ますます日本人は、蚊帳の外状況になっていくのではないか。

そもそも、私はレースをしたいわけではない。ラジコンヘリコプターの3D選手権やDRLでもそうだが、正直、20歳以上の大人は、動体視力など肉体的な衰えで、若者に勝ち目はない。フリースタイルで飛行させるのに、その都度、飛行許可申請を出すのであれば、だんだん飛ばす気が起きなくなってくる。

逆に、今まで、このホビーに多くの時間とお金を投資してきた人たちは、順法精神が、形骸化して、地下に潜る可能性のほうが高いのではないか。

アメリカの、NPRMのように、すべての航空模型にリモートIDを義務付けるようなことになれば、FPVは寡占化が進み、ついには、DJIシステム一択になるだろう。日本のメーカーが、一矢報いることができるのか? 否、ここまで市場規模の萎んだ日本マーケットのために、一肌脱いでくれるとは思っていない。彼らもビジネスなので、利益の見込みのない市場に投資することはないだろう。

DJI FPVsystem

DJI一択になった場合、さらにホビイストに負担を強いるような規制が加えられるのであれば、日本の航空模型の幕は、下りるだろう。Joshua Bardwellが言っていたように

模型航空機の飛行は、この趣味の、最も表面的な部分にすぎません。
模型航空には、航空、電子、機械、コンピューティング、プログラミング、およびその他の分野が含まれます。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

模型航空の価値は、人々がラジコン航空機を飛ばせることだけではありません。

そして、模型航空の価値は、人々に航空機の設計と製造を教えることでもあるのです。
NPRMは、個々の愛好家から模型航空の設計と構築の本質を奪い取ろうとしています。
NPRMが現在記述されているとおりに施行された場合に、失われる値は計り知れません。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

その通りなのです。ゼロ戦を開発した日本、世界の自動車マーケット、家電や、ハイテクガジェットを席巻した日本、H2ロケットを開発した日本は、既に過去の栄光で、ドローン規制の非論理的な厳しさに、ただ無言で、おとなしく甘んじるのは、悲しすぎます。

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