Armattan Marmotte アーマタン・マーモット

アーマタン・マーモットのレビュー

最近、シネフープが話題だが、小径プロペラやダクトは、飛行効率には全く寄与せず、パワーのわりに騒音が大きい、ウオッシュアオウト癖がある、カメラプラットフォームとしては、どうしても安定感に欠ける。など等、やはりクオリテイの高いvideofootageを撮影する目的であるならば、5インチフリースタイル機が、鉄板だと思います。最初から200g以下をあきらめ、素直に飛行許可申請時に機体登録するだけと割り切ってしまえば、Armattanのフリースタイル機は、シネマスペックの、ドローンフッテージを撮影するのに、最適なFPVfreestyle機です。


Roosterの次にArmattanから登場したのが、マーモットです。なんでも今回は大きな改良がなされたというので、早速味見しました。改良された主なポイントは3つです。

  • 新型のカメラケージ(もちろんチタン製)
  • スペースグレードカーボン製メインフレーム
  • VTXコネクターを保護するロールケージの機能を持ったエンドパーツ。

新型カメラケージ

低重心の非常にスリークなパッケージにまとまっています。6Sと5.5インチまで対応したボデイの割に、大きくなった印象はありません。その理由は新しく設計された、カメラケージでしょう。

アーマタンのカメラケージと言えば、Roosterからチタン化し、Armattan の特徴の一つですが、初代Chameleonの時あった、FPVカメラとHDカメラの仰ぎ角度が別々に設定できた機能がRoosterでは廃止されてしまっていました。

RoosterのチタンカメラケージHDカメラの迎角度は調整できない。

FPVカメラの小型化に伴って、搭載カメラがHS1177クラスから21mmミニカメラに変更になったため、ごつい印象のケージが大変スリムになりました。そして、今回、初代Cameleonで備わっていた、FPVカメラとHDカメラの迎角をそれぞれ別々に設定する機能が復活しました。

機体側バルクヘッドに固定するボルトを緩めることでHDカメラの迎角の調整が可能

また、FPVカメラの角度設定範囲が広がり25度以下の設定も可能になった。

スペースグレードカーボン

もう一つの特徴は、スペースグレードカーボンを新たに採用したということです。宇宙ロケット等に用いる、軽量高硬度カーボンで、少し黄色味があります。指ではじいてみると、まさに、金属音がします。

スペースグレードカーボンということで、その響きに惹かれ、評判が出る前に入手してしまったのですが、その後のレビューは散々でした。確かに硬度は従来のフレームとは比較にならないほど固く、PIDsの設定自由度が上がったというレビューが最初見られました。

その後、固い割には、脆い。従来のフレームとは違う構造破壊、剥離等が起こるなど、散々な結果に。結局、ユーザーの好みでノーマルカーボンを選んだり、あえてノーマルカーボンシャーシを買って交換するユーザーが増えてきました。

赤線の箇所にクラックが入りやすい。

確かに人間の手で曲げたりなんなりしても、びくともしない固さですが、しなやかさが不適切なほど足りないようです。

トッププレートを外す

5インチ機なので、さすがにスペース的には余裕があり、普通に各種機器を搭載可能です。モーターのケーブルを、みつあみにするのは、LANケーブルのツイストペアケーブルと同じでノイズ対策です。

FCとESC

Tekko32 35A 4in1は6Sまで対応しており、PWM frequencyだけ48Khzにしています。
また、テレメトリーは空きのシリアルパッドにつないでいます。

今回のこのFC、コスパよかったのですが、最近問題が発生しています。F7のFCは普通、二種類のジャイロを搭載していて、 MPU6000 と  ICM20689 搭載していることが多く、BF configurator を使って、CLIでジャイロの選択や、プライオリティ設定が、できるのですが、このFCは ICM20689 しか搭載していません。

Betaflight4.0x

ファームウェアをbetaflight4.0Xにアップしたところ、破壊的なオシレーションが生じて、まったく使い物になりません。いろいろ調べた結果、Betaflight4.0Xを ICM20689 シングル搭載しているFCに使うには、どうも相性が悪いようです。4.1になって解決されたか、あるいは別なFCにするか、検討中です。現状は3.5.7で様子見です。

エンドパーツ

エンドパーツ

SMAコネクターに直接衝撃が加わらないように工夫された形状になっています。この辺は、
chameleonから3代続いてどんどん進化して非常に好感が持てます。

結論

スペースカーボンに飛びつき、人柱になっていました。最近も、ノーマルカーボンを購入しようか迷っていたのですが、Armattanの新しい、フラッグシップBadgerにアップグレードするコンバージョンキットが発売されたので、この機体をBadger化することにしました。スペースグレードカーボン問題も解決されます。

2.1mmのレンズだとケージから少しはみ出す。

Armattanは、台湾に本拠地を置くフレームメーカーです。

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