ドリフトカーのアクティブサス化6(完了)

ついに、すべての設定が整い、実走が可能になりました。
アクティブコンバージョンキットについて、前回説明したとおりですが、オリジナルのドリパケと比べて、リアルな挙動を表現するアプローチが異なりますのでその点を説明します。

グリップタイヤ

アクティブサス化によって、根本的に異なるのは、タイヤを空転させて実車っぽい挙動を表現するのではなく、むしろ、グリップタイヤを使い、車本来の挙動を作り出している点にあります。

そのために、直径72㎜、幅15mmの専用タイヤを作りました。タイヤ自身は、TPU(サーモプラスチックポリウレタン)という素材で、3Dプリンターで製造しました。この素材はいわゆる、便所サンダルなどの素材の一種なので、そこそこの柔らかさとグリップがあります。

そして、通常のドリパケタイヤに比べて、約1cm近く大径タイヤです。大径タイヤをグリップさせた状態で走行させると、現在のブラシレスDCモーターで走行させると簡単に60km以上のスピードが出てしまうので、スロットルカーブを調整して最高で40%程度に出力を制限しています。

ハイブリッドサスペンション

駐車場など、野外で走行させるためには、サーボとサスペンションアームを直結するわけにはいきません。細かい振動は、どうしても従来のスプリングとダンパーによって吸収する必要があります。そのために、車載コントローラーからの制御と路面からの衝撃をミックスさせることがどうしても必要であり、それを解消することが今回のコンバージョンキットを作成した目的でもあります。

走行中の動き

走行中は、旋回する遠心力や、加速、減速による車体の変化を意図的に増幅してそのスピードに応じて自動的に制御されます。どれほどの挙動をつけるかは、あらかじめ、PCと接続して設定します。ドリパケは、基本的にAWDシャーシなので、カウンターステアでスライドをコントロールするわけではありません。サスペンションが、どのような挙動をしているのかは下記の動画をご覧ください。

走行中のサスペンションの挙動

サウンドシステム

サウンドシステムは、とても重要です。4輪のサスペンションをすべてハイトルクサーボでコントロールしている為、常にC3POの様な動作音が発生します。それを隠すためにサウンドシステムを活用します。

ESSdual+サウンドシステム

ESSdual+サウンドシステムは、エンジンの種類やターボ音、ブレーキ音など、様々な音源をネットからダウンロードして、モデルに適応したサウンドを作ることが可能です。

http://www.sensehobby.com/#all

ドリパケコンバージョンキット

アクティブサスペンションードリパケコンバージョンキットは、こちらのサイトで販売しています。

次回新企画

次回は、すっかりトレンドとなった、RWD車で、カウンターステアのリアル性も加味した、ドリフトカーをActivesus化していきますので、お楽しみに。

コメントを残す