FPV機のベアリング交換

クラッシュや摩耗によって、異音がしたり回転が渋くなってきたら、モーターのベアリングを交換しましょう。

日本は、世界有数のベアリング国家ですので、大抵のサイズであれば、簡単に入手できます。

また、日本製のNSKやミスミ、ミネベアのベアリングにするだけで、ちょっとしたアップグレードにもなります。

モーターの分解で、ネックになるのは、どうアウターベルを外すかです。アウターベルの固定には二種類の方法があって、低価格のモーターではCリングという使い捨てのクリップで固定されているものと、ある程度のグレード以上のモーターはスクリューで取り付けしているものがあります。

Cリングも日本では入手性が高いです。問題は、スクリューで固定されているタイプのモーターです。

アウターベルの外し方

このスクリューを外せばいいのですが、大抵は、嫌気硬化性のロックタイトで、強力に接着されているため、下手をするとヘックスの頭を壊してしまう可能性があります。もし、頭が壊れた場合は、かなり厄介な外科手術的方法でスクリューを抜かなければなりません。(今回はそれには触れません)

嫌気硬化性のネジロック剤は、熱をかけて焼き切ると、スムーズにスクリューを外すことができます。

半田ごてを使って、ドライバーのようにスクリューに熱をかけていきます。厳密に、何度まで加熱すれば、ネジロックが外れるかは、わかりませんが、ある程度焼けてくると、じわっとスクリューが回るようになります。

極端な加熱は、どんな物にも有害なので、スクリューが回り始めたら、加熱は終わりです。

このスクリューが外れれば、あとはアウターベルを外すだけです。アウターベルは、磁石の力だけでコイルについていますが、なかなか強力に張り付いています。
軸をまっすぐ引っ張り上げるようにすると抜けます。

あとは、二つのベアリングを交換するだけです。

ベアリングの交換

ベアリングは、圧入されているだけなので、マイナスドライバーなどで、インナーのスリーブを押さえて、ハンマーで、軽く打ち出すと外すことができます。

代表的な、最も多く使われているベアリングは、以下の通りです。

3inch用モーター  4*1.5*2mm
https://www.monotaro.com/g/00998079/

5inch用モーター 8*4*3mm
https://www.monotaro.com/p/3460/9382/

5inch用モーター 9*4*4mm
https://www.monotaro.com/p/3460/9066/

簡単で、効果的なアップグレーなので、是非やってみてはいかがでしょう。

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