フライバーレス用ピッチゲージ

最近のツールで、一番すごいと思ったものは、このピッチゲージだ。

まさに目から鱗な簡単な仕組みなのだが、それゆえに安い。そしてスマートフォンを使うというアイデイアが、柔軟な思考だなと感心しました。

ダイアグノーシスシステム

自動車も、昔は、アナログの装置で、クリアランスや締め付けトルク、オイルの残量を図って、装置の調整をしていたものが、いつの間にか、組付けられたセンサーによって、診断ソケットを繋げば、どこに不具合があるかが簡単に発見できるようになってきました。この診断システムは、時間がたつにつれ、車種やメーカーを超えて互換性を持つようになってきています。

今でも特殊なスポーツカーなどはあまり互換性がありませんが、一般的なクルマにおいては、診断機あるいは、診断ソフトをインストールしたラップトップが一台あれば、大抵の車が、高い精度で診断されるようになってきました。

ドローンの診断

Betaflightをファームウェアとして使うFCでは、ラップトップを繋ぐことで、診断も設定も可能です。最近のBidirectionalDshot機能は、モーターをセンサーとしても利用しています。そして、ドローンは、昔のラジコンヘリコプターのように、分度器の様なゲージなどを使って、機体のアライメントを測って、調整する必要は全くありません。このようなアライメントは、FCがソフトウェアで吸収して打ち消すことができるためです。

アナログゲージ

ツーリングカー等は、今も、分度器の様なゲージを使って実際にトーイン、キャンバーを測って、ターンバックルを回して調整しますね。ヘリコプターも同じで、ブレードの迎角を測って、リンケージの長さを調整し、機械としての狂いを取っていきます。アナログゲージを使って機械を調整していくのは、ある種の楽しみでもあります。

ヘリのピッチゲージ

昔のヘリは、フライバーがあったので、ピッチ調整するときの基準があったので、それを基準にした分度機の様なゲージでよかったが、今は、ほとんどフライバーレスになってしまって、何を基準に角度を測ればいいか、ややこしくなっていたが、この仕組みは、よい。まず単純で、安くて、肝心な部分はスマホアプリに丸投げ!この割り切った発想はブレイクスルーだ!ただ、ヘリのローターは、ローターグリップに対して、強固に固定されているわけではなく、多少ドラッグするように取り付けられているので、そこだけ注意が必要だ。

最近、ホールセンサの精度が高いので、ローターグリップ自身に、迎角センサーが内蔵される余地がある。そうすると、ドローンのようにUSBを繋げば、ローターのピッチゲージも必要なく、完璧に、自動調整できるようになるだろう。

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