虫の大群

次世代の、戦場において、ドローンはその主役になる。
2020年4月17日付のwww.c4isrnet.comでは、
対中国対策として日米が連携すべき4つのテーマをあげている。

飛行中のFA18戦闘機から103機のドローンを巻いて、イナゴの大群のように襲い掛かってくるデモを公開している。

対中国対策として日米が連携すべき4つのテーマ

1.Swarming technology and the loyal wingman

戦闘機と無人ドローンを組みわせたswarmテクノロジー
空対空戦ではなく、地対空戦において、従来の戦術とは異なり、ドローンが発射された後も長時間、オペレーターの指示に従って忠実にミッションを遂行することができる。

2.Unmanned underwater vehicles and anti-submarine warfare capabilities
無人潜水艦と、対潜水艦作戦能力

3.AI-enabled synthetic training environments
AIが可能にする統合トレーニング環境

4.Counter-unmanned systems
無人兵器システムに対する撃退兵器の開発

大群Swarm技術

世界では、バッタの大群が、農作物を一網打尽に食い荒らしながら、移動するニュースが報じられるが、現代では、空中でも水中でも、無人機が、大量に群をなして行動する戦い方となる。

大群が一度放たれると、空中でも水中でも、その対処が難しい。夏になるとハチに刺される事故が発生するが、その対策は、いつも、黒いシャツを着ないとか、香りのきつい整髪料を使わない等、消極的な対策しかない。

技術的には、これらのように放たれたドローンは、バッテリーが切れれば無力化するのだが、その間の20-30分に効果的な対策が無いのも事実だ。

これらのSwarmBotは、使い捨て出来るくらいの、安価なコストで出来ている。そのために第二波、第三派と、波状攻撃を受けるだろう。

そして、最も重要なことは、これらの大群をコントロールするオペレーターは、その養成に、莫大なコストと時間がかかったとしても、損失するリスクが少ないので、常に、攻撃の成功率が高いということだ。

バッタの大群のように、ただ、行き去るのを待つしかないのか、あるいは、記事中に言及されているように高出力マイクロ波を使った、アンチSwarmドローン兵器が、効果を生むのか、想像の域を出ない。

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