FPVの人工水平儀

私は、人工水平儀が、大好きで、もしかするとFPVをする直接的な理由の一つだったかもしれません。

最近では、OSDに表示をさせていない人も多いですが、人工水平儀を表示させるプロセスを知ると表示させるだけで、満足なのです。

人工水平儀は、BetaflightConfiguratorで、最初の画面で、当たり前に表示されているので、ああこれか!という計器です。

Attitude indicator (姿勢指示器)

この計器は、人間が、箱に入って操縦する実機において、自分の乗った機体が現在、どのような姿勢であるかを、操縦者に伝える装置です。ラジコンのように、操縦者が、第三者的に機体の姿勢を見ながら、操縦する場合は、あまり必要性がありません。

FPV機でも、常に地面が見えるので、まあ、無くても支障はないですが、雲の上や霧の中など、人間は簡単に、空間失調を起こします。初期の飛行機は、人間がむき出しでしたが、次第にコクピッドが、密閉空間になるにつれ、必要に迫られて出来た計器です。

面白い機械

この計器は、最近では実機でも、グラスコクピッド化が進んで、FPVと同様に6DOFセンサーで検出した加速度と角速度を基にクォータニオン計算して、表示してますが、つい最近までは、超アナログ計器でした。動力は、空気です。ジャイロの駒に溝が掘ってあり、そこに風を当ててジャイロを回しています。

計器表面は単純なグラフィックですが、その裏側は、信じがたいアナログな装置です。このアナログな機械は、アポロ宇宙船でも使われていました。映画でも、頻繁に、計器のチェックと、リセットを行っているシーンがありますね。

FPVの飛行には不要

FPVの飛行高度から、考えると、不要なので、視界を遮る表示をなるべくしたくない方は、していません。FPV機の場合、表示はしなくても、機体そのもの姿勢は、飛行をコントロールするために、常に検出しています。

BetaFlightで、設定する、gyroroop設定で、8K4Kとか4K4Kとよく言いますが、毎秒8000回あるいは4000回、機体の姿勢情報を取得しているということです。OSDへの表示は、おまけというか、娯楽の一部ですね。

OSDの表示にこだわったFC

FPVは、OSDの表示そのものも、娯楽の重要な要素なので、OSD表示を充実させるために、独自のフォントセットを持つFCもあります。このFCは、オリジナルBetaflightのフォント制約を超えて、より実機に近いHUDの情報量を表示することができます。
BrainFPV

因みに、私の機体は、すべて共通のOSD設定となっております。

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